石鹸の作り方!簡単で苛性ソーダを使わないヤツ教えて!

生活
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夏休みの工作やちょっとしたインテリア、素材にこだわった肌のためのオリジナル石鹸など、石鹸を手作りしたいと思うことってありますよね!

 

手作り石鹸を彫刻したり、本物のスイーツのようにデコレーションしても楽しいし、思い通りのアロマオイルやハーブを加えるのも楽しいです。

 

でも、手作り石鹸にはひとつ重要で厄介な問題があります。
それが、石鹸を作る時に使う「苛性(かせい)ソーダ」という薬品の入手と取扱。

 

苛性ソーダは、水酸化ナトリウムという非常に強いアルカリ性の劇薬で、「苛性(かせい)」という言葉は皮膚をただれさせる(腐らせる)という意味を持っています。

 

たんぱく質を溶かす性質があるため、ホンの少し皮膚につくだけでも火傷したみたいになるし、万一目に入ったら失明覚悟だし、飲み込んだりなんかしたら内臓がただれて死ぬこともあります。

 

こんなヤバイ劇薬なので、購入する際は薬局で印鑑が必要だし、場合によっては身分証などの提示が求められます。
ってか、薬局といっても苛性ソーダを扱っている薬局なんてめったにないと思いますよ。

 

まぁ、運よく買えたとしても、よっぽど頻繁に石鹸を手作りする人ならいざ知らず、普通はホンのちょっと苛性ソーダを使ったらほとんどを余らせてしまいます。

 

この余った苛性ソーダの保管と処分が、むちゃむちゃ面倒くさいんです。

 

母が生前、苛性ソーダで廃油石鹸を2斗(36リットル)も作った後で亡くなり、ボトルに半分以上余った苛性ソーダの処分に困って、結局20年後に親切なリフォーム業者に引き取ってもらえた、という経験があります(実話)

 

ホント、むちゃむちゃ気を使って保管しなきゃいけないし、劇薬なので捨てるに捨てられないし。

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余った苛性ソーダの処分は、行政に相談とか専門業者に依頼など、素人がどうこうできるレベルではありません。

 

「ちょっと工作に使ってみたい」程度で安易に購入するのは絶対に薦めませんけど、あんなヤバイ薬品を使わなくても手作り石鹸が出来ないかな?ってのが今回のテーマ。

多分一番簡単な石鹸を使う方法

これを手作りというのかどうか微妙なところなんだけど、一番簡単な方法が市販の石鹸を使う方法。

 

なんというか。。。
ほら。バレンタインに市販のチョコを溶かして固めて「手作りチョコ」と言い張る、あの感じに似ています(笑)

 

用意するのは

  • 石鹸 1個
  • 水またはお湯 約50ml(大さじ3杯程度)

 

1.石鹸は大根おろしを作るおろし金で細かくすりおろす。
2.すりおろした石鹸に水(またはお湯)を少しずつ加えながらスプーンなどで練る。
 (一度に加えるとうまく練れなくて失敗するので少しずつ加える)
3.熱いお湯ならそのまま練ればOK。水を加えるなら、少し混ざったら10秒ほどレンジでチン→取り出して練る→少し水を加える、といったサイクルで加熱しながら滑らかになるまで練る
4.粘土やクッキー生地くらいの固さになったら整形する。
 (クッキー型にはめてもいいし、手で形を作っても良い)
5.水分が抜けて固まるまでそっと陰干しする(1週間程度)
 (待ちきれなければ冷蔵庫でひと晩冷やしてみて)

 

石鹸は、牛乳石鹸でもレモン石鹸(学校の手洗い場にあるヤツ)でも普通の固形の石鹸なら基本的には何でもOK。

 

ここでは水を加えていますが、ハーブを煮出した液でも牛乳でもいいし、ハチミツ+水、みたいに混ぜ込んでもOK。
もちろん、アロマオイルなどを加えて香りをつけてもOK。

 

型にはめて成形する際はしっかりギューギューにつめないと出来上がりがもろくなります。

 

色をつけるならこのような専用の染料もありますが、食品(抹茶やココア、ハーブなど)やアロマオイルなどで着色もできます。
↓これが着色用のクレイ。

 

 

ま、基本、市販の石鹸を水と熱でふやかして柔らかくしたものを再成形するので、化学薬品を扱う危険はありませんが、石鹸を柔らかくするために熱を使うので火傷には注意です。

 

もうチョイ本格的な完成度を求めるなら、グリセリンソープという工作専用の石鹸を使うのがおススメ。

 

 

こんな感じだけどもっと安いのもあるし、色が着いたものもあります。

 

グリセリンソープは解けやすく、レンジや湯せんで簡単にドロドロにできますから、凝った作品も作りやすいです。

 

 

こんな風に、全部セットになったものもあります。

市販の石鹸素地を使う方法

市販の石鹸よりももっと成分にこだわりたいなら石鹸素地を使うという手があります。

 

石鹸素地とは、油脂に水酸化ナトリウムを混ぜることで出来た脂肪酸ナトリウムのことを言います。
要するに、油に苛性ソーダを混ぜて反応させた状態のものです。

 

料理番組で「1時間煮込んだものがこちらです~~」とか言いながらなべを差し替えるじゃないですか。
あんなノリで「危ない行程を済ませた後のものがこちらです~~」みたいな状態まで加工してあるのが石鹸素地ってワケ。

 

ま、厳密に言えば、油脂に苛性ソーダを入れて脂肪酸ナトリウムにすれば固形石鹸の石鹸素地になるし、油脂に水酸化カリウム(苛性カリウム)を入れればジェル状というか、シャンプーやボディソープみたいな液体状の石鹸素地になります。

 

言ってみれば石鹸素地は、まだ何も加えていないプレーンな石鹸のことですから、例えば、思いっきりハーブを加えたいとか、牛乳を加えたいとか、オイルを加えたいなどなど、加工の自由度が高いです。

 

 

こんな感じで売られていますので、好きに香りをつけたり成分を足したり着色をしたりして楽しめます。

 

ボールなりビニール袋なりに石鹸素地とお湯(またはハーブ液などお好みの液体)をいれ、モミモミして成形し、乾燥させれば出来上がりというお手軽さ。

 

そうだなー。
先ほどの、市販の石鹸をふやかして再成形するタイプがバレンタインに市販のチョコを溶かして固めるのと同じだとすれば、石鹸素地を使う方法は市販のホットケーキミックスを買って来て(必要に応じてアレンジして)使うのと同じかも。

 

廃油石鹸のように「この油を石鹸に加工して処分したい」というケースでは役に立ちませんが、「○○を加えた石鹸が作りたい」という時には重宝です。

 

ただし、どんな油を使っているのか、何を添加しているのかは石鹸素地によってバラバラですから、材料にこだわった石鹸作りをするために購入する際には、内容成分をよく確認してください。

重曹を苛性ソーダ代わりに使う方法

今回紹介する中で最も面倒くさいのがこの苛性ソーダの代わりに重曹を使う方法。

 

苛性ソーダが危なくて、しかもひとたび買ったが最後、持て余して仕方がないのなら、苛性ソーダに代わる強アルカリの成分を加えて石鹸を作ればいいじゃない?という考え方です。

 

で、数ある物質の中でも重曹を使えば、入手も楽だし保存も簡単、食べ物にも使うくらいなんだから安全性も高いじゃない?ってことになるわけです。

 

で、重曹を使う石鹸といえば有名なのが杉原先生という方の「重曹米ぬか石鹸」です。
台所用の泡の立たない石鹸ですが、汚れ落ちがよいらしい。

 

これまた有名なレシピ

  • 水 600cc
  • 重曹 20グラム
  • 米ぬか 200グラム

 

火が入るとかなり膨らむらしいので、元の量820ccの2倍以上の容量のあるなべを準備。

 

鍋に分量の水を入れて火にかけ、沸騰したら重曹を加える。
シュワシュワと泡が立つのが落ち着いたら少しずつ米ぬかを投入。
よく混ぜ合わせながら米ぬかを全量加えたら10分くらい混ぜてタネ完成。
容器に移して5か程度日陰で乾燥させれば出来上がり。

 

ナチュラル志向のキッチン洗剤としてはすごくよさそうだけど、子供の夏休みの宿題にするにはちょっと渋いかなぁ、コレwww

 

子供の工作やオシャレな手作り石鹸を手軽に楽しむなら、石鹸素地あたりが一番かもしれませんね。

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