先日買った、えらく白いサトイモ。よく見たら「キクイモ」って書いてある！
え！？里芋じゃないの？
なんだよキクイモって･･･今夜のおかず、どーすんのよ！
ってか、こんなにたくさんどうするのよ。そもそもこのイモ食べれるの？
いや、マテマテ。
食べれるから売ってるんだろうけど、今日はすっかり里芋気分だったからむっちゃ肩透かし食らった気分･･･＿ﾉ乙(､ﾝ､)＿
･･･と、すっかり里芋のバッタもん扱いで失敗気分だったこの菊芋。
はじめて目にするので食べ方も分からないから調べていくうち、実はかなりすごい芋だということが分かったんです！
菊芋とはこんなイモ
今回うっかり間違えて買ってしまった菊芋。
見た目はむちゃむちゃ水洗いされた里芋･･･というよりショウガだな。
何でコレを里芋だと思ったんだろう、私･･･w
ウィキペディアによると、
キクイモ（菊芋、学名：Helianthus tuberosus）は、キク科ヒマワリ属の多年草。別名はアメリカイモ、ブタイモ、サンチョーク、エルサレムアーティチョーク。北アメリカ原産で、世界中に外来種として分布している。
草丈1.5〜3mと大きくなり、菊に似た黄色い花を9-10月につけ、10月末に地中に塊茎を作る。茎や葉に小さな刺がある。繁殖力は強い。 本種と花がよく似ているキクイモモドキ Heliopsis helianthoides という植物がいる。
どうも、江戸時代の終わりに家畜のエサとして入ってきて、第2次大戦中の食糧難対策として栽培が普及していったそうな。
なんか、家畜のエサ（だから豚イモとも言うらしい）とか戦争中の非常食とか、イメージ悪いんですけど大丈夫！？((( ；ﾟДﾟ)))
とりあえず生で食べてみる
どうもこの菊芋、皮ごと生で食べられるらしい。
結局、皮はなんだか抵抗があって薄くむいてスライスしてみました。
里芋みたいなヌルヌルはまったく無いし、切った感触はジャガイモっぽいシャキシャキした感じかな。
･･･天国のお母さん、人生何事もチャレンジですよね？
しーちゃん、行っっきま～～～す！
うーん。食べた感じもやっぱりシャキシャキ。
味や香りは特に無く、だからおいしいとかまずいとかは感じません。
これはスライスしてサラダに入れちゃうか、拍子木に切ってゴボウサラダみたいなゴママヨネーズ和えにしてもいいかも。
ただ、時間が経つと若干エグみが出るのと、やたらノドゴシが悪く、シャキシャキなのにもっさりと口の中に残る異物感がちょっとイラッとするので、生で食べるならマヨネーズ和えみたいなコーティングしてくれる調味料の方が向いていると思います。
え！？健康効果が高い！？急に目の色が変わるｗ
ナマ菊芋を試食してみて、さほどおいしくなかった気がするガッカリ感に切ない気分だったのですが、ここにきて急に目の色が変わる事実発見！
菊芋には、他のイモと違ってほとんどデンプンが含まれないのだそうです。
じゃぁ、何が含まれているのかというと、イヌリンという多糖類が生の状態で13～20％含まれているのだとか。
このイヌリン、消化される時にキクイモオリゴ糖に変化します。
なんだか、腸内環境を整えそうな響きですけど、まさにその通り。
血糖値の上昇を抑えるため、天然のインシュリンとも呼ばれているそうです。
この健康効果に着目し、粉末状にした菊芋パウダーやスライスして乾燥させた菊芋を煎じたお茶など、健康食品としてたくさん出回っています。
やっぱ定番の味噌汁にぶっこむか･･･
さて、ムダに大量にある菊芋。
どう料理しようかと調べていくと「ジャガイモ代わりに肉じゃがにする」「バター焼きにする」「きんぴらにする」「味噌漬けにする」など、いろいろ出てきました。
が、冒険する前に、ここは定番の味噌汁でしょ！？
ということで、味噌汁にしてみました。
火を入れると、シャキシャキした食感が生煮えのジャガイモみたいな感じになります。
でも、ジャガイモのようなイモ独特のホクホク感は皆無ですので、肉じゃがにするのは正直微妙かも･･･
ほっこりしたジャガイモ風味を期待するならまず無理。
で、味噌汁にした菊芋を食べてみてちょっとビックリ。
ミョーにくせのある味がします。
生で食べた時には感じませんでしたが、火を通すと独特の苦味というかエグみというか、ゴーヤやセロリほどじゃないけど春菊レベルくらいのほろ苦さを感じます。
そういう香味野菜が気にならないとか好きって人は全然OKですけど、苦手な人は気になるかもしれませんね。
で、でんぷんじゃないだけあって、煮崩れたりしません。
ハッシュドブラウンのジャガイモくらいの固さはあるので、煮物にするよりは食感や香りを生かしてきんぴらのほうがいいかも。
しーちゃんは香味野菜大好きですし、菊芋の味噌汁は、普通においしかったですよ^^
