あぁ~~~・・・やばい。。。やってしまった・・・
のどが痛い。そういえば関節も痛い気がする。
明日は絶対に休めないのに!!
ありますよね~~、あるある。
肝心な時に限って風邪をひいたっぽくて、のどが痛い、イガイガする、関節が痛くて頭がポーッとする、つばを飲むのが辛い・・・
こんな時、どこまで早く対処できるかで翌日の辛さが変わったりしませんか?
どこかの竹下さんなら迷わず「早めのパブ○ン♪」なんでしょうけど、とにかく絶対休めない明日に備えて、出来ること全部やっておきたいから、対処法教えて~!!というときの備忘録。
のどに痛みを感じたら、何はともあれとにかくうがい!
ヤバイ!のどが痛い!!ってか尋常じゃない!!ハンパなく痛い!!
のどの痛みを感じたら、出来るだけ早く、可及的速やかにするべきはまずうがい。
のどの痛みは、のどの炎症が原因。
のどって、口や鼻から空気や食べ物を直接取り込むでしょ?
バイキンが直接触れるわけですよ。こんな風に↓
こんな風に、バイキンが鼻で増殖して粘膜が炎症を起こせば鼻づまりになるし、のどで増殖して炎症を起こせば、あのイガイガした痛みになります。
普通、人間の体はバイキンが体の奥まで入ってこないようにブロックする防御機能があるんですけど、体が弱っていたり無理をしたりすると、バイキンが気管支の方まで入り込んでしまい、より重症化してしまいます。
そうなる前に、繁殖したバイキンを洗い流して体の外に出してしまいたいですよね。
ハイ、来た。うがいですよ。
のどの奥で繁殖したバイキンを洗い流すためのうがいですから、ガラガラうがいで、それも、「あーーーーーー」と声を出しながらうがいをするのがポイント。
1.まずはクチュクチュうがいで口の中の雑菌や汚れを洗い流す
2.次に声を出しながらガラガラうがいでのどの奥の雑菌を洗い流す
この時、運よくイソジンみたいな薬用うがい薬があればいいんですけどね。
ほら。「このイソジン、いつの?」「3年前???」みたいに、いつ買っていつ開封したのか分からないようなうがい薬が洗面台に鎮座してたりしませんか?
そういう、使用期限をすぎていそうなうがい薬は使わずに他のもので代用しましょう。
例えば、手っ取り早いのは塩です。塩。塩水。
それも、溶け切れなくてジャリジャリするほど入れなくて良くて、ホンの少し塩味がする程度でOK。
この塩うがいは、塩の殺菌成分でバイキンを根こそぎ駆逐するというわけではなく、体と同じ浸透圧でのどに潤いを与え、悪い菌の繁殖を防ぐのが狙い。
基本的に、健康な状態なら、のどは自然と潤っていて、うるおいのある状態なら自分でバイキンに対処できるんです。
乾燥や疲労などで失われたのどの潤いを補ってやることが大事なんですね。
バイキンを根こそぎ駆逐するには、のどを塩漬けにするくらい濃い塩分が必要です。でも、そんなことをしたら余計にのどの潤いは失われ、逆効果になってしまいますので注意しましょう。
他にも、緑茶や紅茶など、うがいに良いとされるものはありますけど、大事なのは出来るだけ早く悪い菌を洗い流して体の外に出してのどを潤すことですから、「手元にイソジンも塩も緑茶も何もないからうがいは後で・・・」とか言ってるヒマがあったら水でいいからうがいをしましょうってことです。
戦う体の邪魔をしないで!風邪と熱のメカニズム
風邪で熱が出る時、体がブルブル震えてすごく寒く感じませんか?
熱があるのになぜ寒いんだ!?って疑問に思うこともあるでしょう。
人間の体は、バイキンなどから身を守るために、免疫システムというものがあります。
体内に入ってしまったバイキンをやっつけるシステムですね。
この免疫システム、実は、温度が高ければ高いほどより強い効果が発揮できるんです。
まぁ、高いにも限度がありますが^^;
でも、普通の通常の体温では、あんまり思うようには動けないんです。
だから、熱を出すことで免疫システムを活性化させ、体温を上げて悪い菌と戦うのです。
体に悪い菌や異物が入ってくるなどして、異常が検知されたら「緊急警報!侵入者アリ!全免疫システムは迎撃体制に入れ!体温上げろ~!」的な指令が脳から下されるわけですよ。
で、筋肉をブルブル震わせて熱を作り出す、これがいわゆる悪寒ってヤツ。
ここで、無理やり解熱剤なんか飲んじゃって熱を下げてしまうと、免疫システムが活性化できないまま、体内に悪い菌が居座るので風邪が長引きます。
風邪の時によく飲まれる葛根湯には、体を温める効果があります。
つまり、葛根湯は免疫システムの活性化を助けるための薬ってこと。
熱が上がりきって汗をかきはじめた頃に飲んでも邪魔なだけで意味はありません。
ちなみに免疫システムがノリノリで仕事ができるのは38.5度くらいかららしいですよ。
とにかく保温と保湿で安静に!
体内の悪い菌をやっつける免疫システムが活性化するには高めの温度が必要、でしたよね?
風邪の時はあたたかくする、というのは、免疫システムを手助けする意味でもあります。
特に、濡れた髪は体温をすっごく奪いますから、きちんと乾かしてくださいね。
で、免疫システムが体内のバイキンをやっつけ終わったら、汗をかくことで体をクールダウンさせ、体温を元に戻そうとします。
ですから、吸水性の良い服を着ておくのも忘れずに。
ここまでのポイントは、
- まずはうがいでのどに繁殖した悪い菌を洗い流し、のどを潤す
- 体を温めて免疫システムを活性化させる
でしたよね。
体を温めながらのどを保湿するにはいろいろな方法がありますが、もし環境が許すなら、やかんストーブもアリです。
ってか、個人的にはあれが一番効きますね。
あの、お餅も焼けてするめもあぶれる石油ストーブに、なみなみ水を入れたやかんを載せる、アレ。
田舎の駅の待合室やスキー場のロッジなんかにある、アレ。
やかんからシュンシュンいいながら湯気が出て、部屋がモワッとするくらい湿度があがる、あの状態は加湿器ではなかなか難しいですからね~。
あれだけモワッとすれば、インフルエンザウィルスですら死滅しちゃいます。
のども潤うし、菌も死ぬし、体も温まる、個人的に最強の風邪対策といっても過言では無いのです。
やかんストーブのある部屋でぐっすり眠れば効き目絶大ではありますが、一酸化炭素中毒ややかんの空焚きによる火災の危険などが考えられますので、必ず看病する家族がいる状態で行ってくださいね。
※メーカーによってはやかんや鍋を石油ストーブで使うこと自体禁止している場合があります。
消化のよい、温かい食べ物と十分な水分を!
体に入ってしまった悪い菌は、マクロファージ(白血球の一種)など、体の免疫システムによってやっつけられていきます。
マクロファージは白血球の一種ですから、当然血液に存在するわけで、戦いの間、血液は非常に重要な役目をします。
ところが、「風邪なんだから精力つけなきゃね~~」って、ムダに豪華な肉を食べてみたり、大量の食べ物を食べたりすると、食べ物を消化するために大量の血液が必要となり、バイキンとの戦いに必要な戦力が削られてしまいます。
厳しい戦いの最前線で戦う兵士たちを、全然関係ない部署に飛ばしてしまうわけですから、戦いの効率は一気に下がってしまいます。
ですから、今まさに体温が上がって免疫システムが戦い始めようとしている時には、消化のよい食べ物を食べるにとどめて、余計な戦力を消化吸収にまわさなくてもいいように気をつけましょう。
また、体温が上がると脱水症状を起こしやすくなったり、風邪に伴う下痢や嘔吐で体内の水分を失うこともあります。
水分不足の体では、バイキンと十分に戦うことが出来ません。
「免疫システムが活性化するには体温上昇だよね!なら、水を飲んで体温下げちゃダメだよね」みたいなことは決して無いので、ちゃんと水分は補給しましょう!!
この時、
- 一度に大量の水分をゴクゴク飲むのではなく、少しずつ回数をたくさん飲む
- 水やお茶より経口補水液やスポーツドリンクにする
- 冷たいものよりぬるいもの
にしましょう。
一度に大量の水分を取ると、その水分の処理に大量の血液が持っていかれたり、体が受け付けずに吐いてしまったりすることがあります。
また、飲むならただの水よりも体の浸透圧に近いスポーツドリンクの方が吸収されやすいです。
お茶やコーヒーなどは体の水分を出してしまうので避けましょう。
で、キンキンに冷えたドリンクは、体を冷やすし胃がびっくりして吐くこともあります。
できれば冷えていないぬるいものを、もしくは電子レンジで温めたスポーツドリンクも有効です。
(電子レンジで温める時はコップに移してね)
引き始めの風邪を治すためにやってはいけないことのまとめ
- イソジンがないからといってうがいを後回しにしない
- のどを過度に刺激するものでうがいをしない
- 免疫システムを高めるための発熱時に解熱剤を飲まない
- 髪や体が濡れたまま寝ない
- 汗を吸いにくい素材の服のまま寝ない
- 消化に悪いものを食べない
- 一気食いや一気飲みをしない
- 冷たい飲み物やお茶、コーヒーなどは避ける
くれぐれも、お大事に!!