当サイトの管理人しーちゃんは現在妊婦さんなのです。
生まれてくるのはもうちょっと先なんですけど、やっぱり楽しみですね~~♪
で、生まれたら、男の子なら空手か剣道でぇ、女の子ならクラシックバレエとぉ、あとスイミングスクールはどっちが出てきても習わせたいなぁ、とか、気が早いことに妄想ばかり広がるわけです。
なーんてことを話していたら、ある友人からとてつもなく衝撃的な話を聞いたので備忘録がてら紹介します。
県内有数の頭の良さはしつこい読み聞かせにあった!?
その友人(便宜的にKちゃんと呼びます)は子供の頃からの幼馴染なのですが、非常に、非常に頭が良く、私の知る限り、小学校のテストで100点以外をとっているのをみたことがありません。
確か、中学校の時、高校受験の模擬試験で県内20位とか、とにかく頭の良い人でした。
そういえば理科のテストで90点を取り、Kちゃんは悲しくてマジ泣きするわ、先生は「お前、マジで大丈夫か」と異次元レベルの心配をするわで何なんだと思った記憶があります。
うちなら間違いなく90点の答案を仏壇に供え感謝の祈りを捧げつつ家庭内村祭りを開催し一家総出で踊り狂って祝宴を挙げるというのに。
ところが、それだけ頭がいいKちゃんは大の勉強嫌い。
家で宿題をしているのを見たことがなく、夏休みの宿題を白紙で出すツワモノで、350円の過去問集を2冊買って解いたのが唯一の受験勉強だったと語る、謎の人物。
そりゃね、県内20位なら受験勉強バリバリしなくても受かり放題でしょうよ。
つくづく、神様はズルイと思わずにはいられませんでした。
そんなKちゃんも私も大人になり、いつしか話題も子供の話が多くなり、あの日も子育ての話をしていました。
私:ねぇKちゃん、なんでKちゃんは普段勉強しないのにあんなに頭がいいの?何か特別なことした?
K:うーん。基本、わりと頭のいい人が多い家系ではあるんだよ。いとこの中には国立大や6大学に行っている人も多いしね。
私:ふーん(それじゃぁうちは無理だな・・・)
K:あ、そういえば、小さい頃、毎晩必ずお父さんにイソップ物語を読んでもらってたよ。
私:ちょ!kwsk
K:ものごころついた頃にはすでに読んでもらってた。毎晩、必ず絵本を読んでもらうんだけど、読んでもらうのは絶対に同じ本なの。絵本はたくさん買ってもらってたのに、夜寝る前に読んでもらうのはイソップ物語1冊だけ。
私:毎晩?
K:毎晩。不思議と飽きないの。読んでもらうのは絶対にお父さんで、お母さんじゃダメなのよ、なぜか(笑)
私:お父さん、本読むのがうまいの?
K:全然。超棒読み(笑)毎晩同じ本ばかりねだるから、さすがにお父さんが飽きちゃって、他の本にしようとするんだけど、私が嫌がるの。結局、お父さんも私も、暗唱できるくらい同じ本ばかり読み込んだわよ。
私:すごいね(笑)
K:だからね。4歳頃だと思うんだけど、字は読めないのに本は読めたの。
私:それ、実質読めてないよね(笑)
K:そうそう。覚えているだけという(笑)イソップ物語限定だけどね。でもひらがなはそれで覚えたよ。先に暗唱できるほど読んでもらって覚えているから、絵本を見ながらこの文字は「む」だとか「か」だとか当てはめて覚えたの。
ちなみに、Kちゃんには6歳離れた弟さんがおり、弟さんも賢いのかと思いきや、私がみる限り失礼ながら「普通」だったりします。
この弟さんには、お父さんもお母さんもKちゃんの時のようなしつこい読み聞かせはしていないらしいです。
障害を読み聞かせで乗り越えたクシュラの奇跡
Kちゃんが頭がいいのは幼少期の読み聞かせなんじゃないか、という仮説を裏付けるかのようなこんな話があります。
1984年に出版された「クシュラの奇跡」という本があります。
この本に出てくるクシュラという女の子は、生まれながらにして染色体異常という複雑で重い障害を持っていました。
クシュラは、その重い障害のため、腕の指先から向こうのものを見ることが出来ず、自分でものを持つことも何かにしがみつくこともできません。
また、筋肉に麻痺があり、2時間以上続けて眠ることも出来ませんでした。
そんなクシュラの両親は、クシュラがぐっすり眠っている時を除き、始終クシュラを抱きしめ、長く眠れないクシュラのためにひっきりなしに絵本を読み聞かせてやりました。
読み聞かせは生後4ヶ月頃から、毎日十数冊もの本を読んでやりました。
時には同じ本を何百回と繰り返し繰り返し読み聞かせてやることもあったそうです。
クシュラが1歳になる頃、いつものようにクシュラに絵本を読み聞かせていたところ、突然、絵本に反応したのです。
それを皮切りに、クシュラはどんどんいろんなことができるようになりました。
クシュラが5歳になる頃には、クシュラの知性は通常の子供たちの平均をはるかに上回るほど高かったそうです。
こういった絵本の読み聞かせは、子供にストーリーを教えるのではなく、絵や声によって脳の成長を刺激する効果があるのでは?といわれています。
母語の習得は6歳ごろまで
子供の脳が一番発達するのは2歳から4歳頃だと言われています。
この時期は、脳の容積が4倍くらいまで一気に大きくなると同時に、周りの環境から言葉を覚え、学習するための言語を習得していきます。
この時期に、両親からたくさん話しかけられることで、音を覚えていくのです。
母語の習得といっても、普通に赤ちゃんに接し、語りかけ、コミュニケーションをとっていくうちに、赤ちゃんが自然と身につけていくものですから、親のほうで特別に何かする必要はありません。
が、昨今では、仕事を持つ母親が増え、子供を長時間保育施設に預ける機会も増えていますが、あまりにも母子の接触が少なく、コミュニケーション不足に陥った場合、思考力の育成に影響しかねません。
ある事例ですが、ブラジルから帰国した日系人の子供が日本で暮らす際、日本語ができない両親は朝から晩まで外で働きづめで、一人で留守番をする子供が日本語も、ポルトガル語も十分に覚えることが出来なかったため、学校に行くようになっても計算がうまく出来ないなど、学習に支障が出たケースがあったそうです。(計算について理解するための言語が足らないと推測される)
子供の興味を邪魔しないで根気強く
さて。
うちも産まれますからね。
Kちゃんにあやかって、賢い子供になってほしいですし、Kちゃんのお父さんのしていた読み聞かせを再現するためにいろいろ聞いておきました。
まずは、読み聞かせる頻度。
これは毎晩だそうです。毎晩。旦那にしっかり言っておこう。
ちなみに、Kちゃんのお父さんが出張で留守の時にはお母さんが読んでくれたらしいです。
次いで、読み聞かせる本は子供が自由に選ぶのだそうです。
親としては、いろんな本に出会って欲しいとか、この本よりももっと教育上望ましい気がするあっちの本の方が・・・とか、思うところはいろいろあるのですが、結局子どもの興味が一番大事。
また、いろんな本を読むよりも、ひとつの本を繰り返し読み聞かせた方が、子供の反応がよくなり、かえって考える力が養えるのだそうです。
Kちゃんの、イソップ物語ばかりを覚えるほど読んでもらっていたというのがぴったり当てはまりますね。
ただ、イソップじゃなくても好きな1冊でいいんじゃない?とKちゃんは言っていました(笑)
毎晩読み聞かせる本ですから、さすがにボロボロになるだろうと思ったら、なんとKちゃんの家に未だにありました。
むっちゃ綺麗なまま。びっくり!!
本自体がむちゃむちゃ頑丈なつくりで、厚紙で出来ていました。
ちなみに、Kちゃんのお父さんは小さい時から知っていますが、・・・文学的とはいいがたい電気屋さんです。