サンドイッチのお弁当はかっこいいけど、衛生的に大丈夫かどうか心配><
実は、気をつけないとかなり危険だったりするんですよね。
子供の頃、お弁当にサンドイッチを持たせてもらえる子が羨ましくて、お母さんにおねだりしたけど結局いつもの俵むすびしか作ってもらえませんでした_ノ乙(、ン、)_
サンドイッチのお弁当と、ストローがビヨーンと飛び出す水筒は夢見る子供の憧れ2大アイテムだったんですけどね~w
作ったり洗ったりするのに手間がかかって
め ん ど う く さ い
という理由で却下されちゃったんですよねー。
作るのが面倒、衛生面を心配するのが面倒・・・らしい。
で、大人になって、自分でお弁当を作るようになった時、母の気持ちが分かったのです。
あぁ、これは確かに面倒くさい・・・w
なんというか、手間隙だけの問題じゃなく、衛生的な問題で危険ではないのか?という部分で、サンドイッチをお弁当にするのをためらってしまうわけです。
知恵袋などの投稿サイトでは、「きゅうりは水が出て味が落ちるから薦めないけど卵サンドやツナサンドは前日から作り置いても大丈夫」とか「卵サンドは冷凍してもイケる」とかいろいろ書いてあるんですけど、やっぱ卵や生野菜をお昼ご飯まで常温で持ち歩くのは抵抗がありますよね?
サンドイッチへの憧れも捨てがたいけど、当日の朝作るのは時間がかかりすぎて無理!
だから前の晩から仕込める限り仕込んでおきたいけど、衛生的な問題で家族の安全は一番大事だし・・・ということで、今回はサンドイッチを前日に作りおきするのはアリか無しかという話。
サンドイッチの救世主!○○の驚異の抗菌パワー
おむすびなら、入れると菌を殺してくれるから安心、というアイテムがありますよね!
そう。梅干し。
実はサンドイッチにも、梅干しに匹敵するすごい抗菌効果をもつスーパー食材があるんです。
それは、なんとマヨネーズ。
マヨネーズに含まれる酢と塩のダブルパワーが侮れないわけですよ。
生卵を使っているのに腐らない、驚異のお酢&塩パワー!
マヨネーズと言えばキューピー、ということで、キューピー株式会社のホームページで紹介されている実験では、食中毒を引き起こす病原菌をマヨネーズに加えておいた所、24時間以内に病原菌が死滅した、というデータがあるそうです。
キューピー株式会社HP「よくお寄せいただくご質問:マヨネーズが腐らないのはなぜですか?」より
ちなみに、マヨネーズには保存料や着色料を使ってはいけないとJAS規格(日本農林規格)で定められていますから、マヨネーズがむちゃむちゃ腐りにくいのはガチです。
体に悪そうな謎の薬で腐らなくしてあるわけではありません。
なので、サンドイッチのパンに塗るのはバターでもなくマーガリンでもなくマヨネーズ一択なのです!
もちろん、卵サンドにもツナサンドにもポテトサラダサンドにもたっぷりとマヨネーズをお忘れなく。
ただし、マヨネーズの抗菌効果といっても限度があります。
ポテトサラダやツナサラダにマヨネーズを加えれば、ポテトやツナの分だけマヨネーズは薄まりますね。
具材から出る水分でもマヨネーズが薄まります。
薄まったマヨネーズは、本来の抗菌効果を発揮することが出来ません。
水割りのアルコールでいくら除菌しようとしたって無意味なのと一緒です。
なので、「マヨネーズさえ入れていればうちのサンドイッチは絶対に腐らない」みたいなことはありえませんので、くれぐれも過信しないでくださいね。
もういっちょ。
マヨネーズは0度以下の温度では油が分離してしまいます。
分離したマヨネーズは、温度が上がってももう元には戻りません。
そして、分離したマヨネーズは本来の抗菌パワーが発揮できないのです。
ですから、前日に作りおきした卵サンドを冷凍庫で凍らせておくのはやめましょう。
作りおくなら冷蔵庫で、それも、冷気が直にあたらないように気をつけてくださいね。
生野菜は細菌まみれ!知っておきたい2時間の壁
では、BLTサンド(ベーコンレタストマト)やレタスサンド、キャベツの入ったカツサンドのように生野菜を使うサンドイッチについて見ていきましょう。
といっても、結論は1個しかなくって生野菜はやめておこうとしか言いようがありません><
もちろん、水が出るからとかシナシナになるからとかそういう理由ではなく、衛生的にマジでヤバイからです。
作りおきとかそういうレベルではなく、生野菜を使ったサンドイッチをお弁当にすること自体がすでにヤバイです。
なぜなら・・・・・・というか、ちょっとここから閲覧注意。
気持ち悪くなっちゃうかも。でも誤魔化しても仕方ないしね。
どんなに丁寧に、綺麗に水洗いをしても、生野菜にはどうしても一般性細菌(いっぱんせいさいきん)要するにフツーにそこらへんにいるばい菌が残ってしまいます。
これを水洗いだけでゼロにすることはできません。
とはいえ、私たち人間の体はそんなにヤワじゃないですから、少々のばい菌くらいなら体の中でやっつけることが出来ます。
少々のばい菌なら、です。。。
ちょっと思い出して欲しいんですけどね。
ばい菌の増え方、覚えていますか?
1個の菌が2個に増え、2個が4個、4個が8個、8個が16個・・・と、
倍々ゲームで増えていくんでしたよね?
途中から、手がつけられないほどむちゃむちゃな天文学的数字まで一気に膨れ上がるんでしたよね?ムゲンタイスーとかなっちゃうんですよね!?
こうなったらさすがに人間の防御機能でもばい菌をやっつけきれずに体を壊してしまいます。
生野菜から絶対に取り除くことが出来ない一般性細菌がブワッと一気に、爆発的に増殖するまでのリミットは2時間です。
(人体に悪影響が出るほど菌が増殖するまでの時間がおよそ2時間)
つまり、朝、どんなに丁寧に洗ってはさんだ生野菜であっても、お昼ご飯を待たずしてばい菌まみれになっちゃうYO!
おなか壊しちゃうYO!なのです。゚(PД`q*)゚。
だったら、冬なら寒いから生野菜を使ってもいいのか?とか、
保冷材をたっぷり用意するなら大丈夫だよね?とか思いますけどね。
無理!全っ然、レベルが違うんですよ。
最近が繁殖する温度帯は10℃~45℃です。
一般の家庭用冷蔵庫の庫内温度がおおよそ5℃~10℃。
(設定では3℃~6℃ですが、開閉で温度が上がるため10℃近くになる)
つまり、冷蔵庫並みの低温で持ち運び保管しないとダメってこと!
一旦ぬるいところにおいてしまったら菌が繁殖を始めてしまってアウトですから、学校や会社に持っていくなら冷蔵庫ごといくしかないという無理ゲーと化してしまうのです。
生野菜に付着している一般性細菌をゼロにするためには、次亜塩素酸ナトリウム(じあえんそさんなとりうむ)を使うなど、薬品に頼るか、オゾンなど大掛かりな装置を使うかしかありません。
次亜塩素酸ナトリウムってーのは、要するにブリーチ、いわゆるキッチンハイターのこと。
↓これ生野菜殺菌の業務用ブリーチ。リンクはamazon。読むと怖くなる><
つまり。つまりだ。。。
生野菜使うならブリーチ漬けにして使え!ってこと!!
生野菜の殺菌からフキンの漂白、お風呂のカビまで取れちゃう万能選手、それが次亜塩素酸ナトリウム!!大丈夫!ちゃんと法律で認められた立派な食品添加物なのですよ!
次亜塩素酸ナトリウムは揮発性が高く、空気に触れるとあっという間に蒸発します。
ですから、次亜塩素酸ナトリウムで生野菜を消毒しても、食べる頃には薬品が蒸発しちゃってるからという理由で添加物としての表示義務もありません。
ちなみに蒸発する時にはプールの臭いがします。
コンビニやスーパーなどのサンドイッチに使われている生野菜は、おそらくほとんどの場合、次亜塩素酸ナトリウムで殺菌されているはず。
オゾン殺菌とか珍しいはずなんですよね~~、まだ。。。
ちなみに、生野菜や果物のブリーチ殺菌はごく普通の一般的な手法であり、珍しいわけでも(業界では)非常識なわけでもありません。
どっちにしても、「コンビニのサンドイッチが長持ちするんだからうちのサンドイッチも大丈夫」なんて考えちゃダメですよってこと!
ちなみに、マヨネーズなら生野菜の細菌を殺菌できるか?という話ですけど、マヨネーズには塩が入ってますからね~。
生野菜の水分が根こそぎ吸いだされて漬物と化すわ、生野菜の水分ですっかり薄まったマヨネーズに抗菌するパワーは無いわで相当残念な結果になります><
作りおくなら火を通し水の出ない具材を
なんかお嬢様になった気分になれるサンドイッチのお弁当。
面倒だし気も使うけど、やっぱりうれしそうに食べてくれるならがんばろうかなって思うじゃないですか。
ここまでの話を踏まえて、お弁当にサンドイッチを持っていくなら、しかも前の日に作りおきしておくなら、どういった具材で何に注意するべきか、まとめていきましょう。
まずはマヨネーズの抗菌効果をうまく利用したいですね。
マヨネーズは、単体なら強烈な抗菌効果がありますが、薄まったり分離するとせっかくの抗菌効果が失われます。
ですから、水分が出ない具材を使うのが重要です。
水分が出にくい具材なら
- ゆで卵・卵サラダ(ゆで卵マヨネーズ)
- ハムやスパム・スライスチーズ
- ツナ(ツナマヨネーズ)
- ゆで野菜(ブロッコリーやアスパラ、菜の花など)
- トンカツやハムカツ
- 照り焼きチキン
- 魚フライ
どれもマヨネーズとの相性もよく、すでに加熱してあり水分が出にくい素材です。
また、ジャムやマーマレードも糖度が高いので菌が繁殖しにくく、具材として優れています。
当たり前の話ですけど、サンドイッチを調理する器具(包丁やまな板など)や容器、手の洗浄殺菌はくれぐれも念入りに!です。