私の知り合いに、もうかれこれ20年近く、すごい貧乏暮らしをしている友人がいるんです。
彼女、アラフォーなんですけど、結婚も彼氏も子供もなく悠々自適の独身貴族ですから、結構なお給料のすべてが自由になるはずなのに、毎月10万円(家賃込み)で爪に火をともすように生活しています。
そう。彼女が毎月かなりの金額をつぎ込んで夢中になっているのは趣味。
いわゆるオタクというヤツで、彼女の守備範囲はイケメンとイケメンが○※▲♪☆■な感じの、要するに腐った女子なのです。
(大人の事情でここには具体的に書けないのだ><)
それ系のアニメ、小説、同人誌、ゲーム、イベントなどのために彼女は生きており、彼らを愛で続けるためならどんな貧乏をしたって苦にならないという筋金入り。
そんな彼女のために、今回は「一人暮らしならお風呂とシャワーのどちらが経済的か」を真剣に考えてみたいと思います。
お風呂とシャワー、経済的なのはどっち?
まず、単純に、お風呂を沸かすのとシャワーで済ませるのはどちらが経済的か、という話ですけど、一人暮らしの場合、結果は「ほぼ互角」です。
一人暮らし用の1DKやワンルームなどによくみられる一般的なユニットバスに満タンにお湯を張ったらおおよそ200リットルくらいなのだそうです。
ちなみにイマドキのファミリータイプの浴槽は300リットルくらいあるそうですよ。
まぁ、ここではキリがいいのでお風呂1回沸かすのに必要な水は200リットルとしますね。
今度は、シャワーを1回浴びればどのくらい水を使うのかを計算すればいいワケです。
で、一般的なシャワーの場合、おおよそ、1分に10~12リットルの水を使うそうです。
つまり、17~20分以上シャワーを浴びれば、浴槽の200リットルよりもたくさんの水を使う計算になります。
ですから、1回のシャワーが17分以内である、という方は、断然シャワーが得と言えますけど、20分を超えている場合は風呂の方が得、ただ、多分いつも20分かかるかかからないかくらいなんだよねーって方は互角なのでお好きな方にどうぞ、です。
おそらく、髪の長い女性は20分だとギリギリか、化粧まで落とすとなると20分では足りないか、くらいになってしまうでしょう。
体を洗う時など、シャワーを流しっぱなしにしないでかなりこまめに止めてやれば20分以内に収まると思われます。
ただし、冷静に考えて、湯船に張ったお湯の最後の一滴まで余さず使い切って20分のシャワーと同等、なわけで、通常、湯船のお湯をシャンプーなどに使ったところで、いくらかは余りますよね。
シャワーの使用時間が17~20分程度かかってしまう場合、理論上はお風呂を沸かすのと水道利用料が互角なわけですから、湯船のお湯の余りを洗濯に使うなど、残り湯を賢く再利用すればシャワーよりお風呂の方が経済的、と言えるのではないでしょうか。
あーーー。でもねーーーー。
髪長いとさぁ、シャワーじゃないと
シャンプーした気にならないんだよねぇ・・・
なんというか、湯船のお湯を汲んだヤツでは、ちゃんと流せた気がしないのです。
流しきれずに残ったシャンプーは頭皮によくないですしね。。。
半身浴でガマンするからシャンプーだけはシャワー使おうと思ったら、浴槽半分で100リットルでしょ。シャワー1分で10~12リットルなら8分~10分程度のシャワーが使えますね。
どんなに節水したって水道代が安くならないのは○○のせい!
爪に火をともすような節水をする一人暮らしの水道代より、何も気にせずジャンジャン流しっぱなしにする3人家族の水道代のほうが安かった、という、笑うに笑えない実話があります。
実は、水道代は地域によって値段の差が非常に大きく、2倍以上の開きがある地域もあるんです。
田舎だから安いとか高いとか、そういう基準ではないので、都会チックなエリアに住んでいるんだから水道代がかかっても仕方がないとかっていうわけではないのです。
水道代は、市町村ごとに、水の供給にかかった費用を人数で割って算出し、各家庭に請求する仕組みです。
例えば、水を作るための川が遠い場合、それだけ遠くから水を引いてこなければいけませんから、長い水道管を作ったり、維持管理するのに高いお金がかかります。
でも、市内中心部をたくさんの川が流れているような地域では、すぐ近くで水を作ることが出来ますから費用が安くつきます。
同じように、汚い川の水をきれいにして配るためには大きな費用がかかるし、そもそも綺麗な川の水なら薬剤を少ししか使わなくてもいいので安く水を作れます。
他にも、水道施設の維持管理代(老朽化した水道管の交換や浄水場のメンテナンスなど)なども水道料金に上乗せされていきます。
で、そこで発生した費用を給水世帯で割って負担するのです。
例えば、東京23区は水を作るためにものすごくお金がかかります。
全国でトップクラスの費用の高さを誇りますが、住んでいる人口も非常に多いため、みんなで割ったら案外全国平均レベル程度で落ち着くわけです。
逆に、人口が減り続ける過疎の地域では、待ったなしで進む水道設備の老朽化によるコスト増加とそのコストを負担してくれるはずの給水人口の減少がダブルパンチでやってきますから、水道代はどんどん高くなっていきます。
また、震災以降の電気料金の高騰により、給水ポンプ用の電気代がかさんで水道料金に転嫁せざるを得ない地域もあるようです。
安い地域だからといって水を無駄にしていいワケではありませんが、単純に金額だけ見て安い高いというのではなく、何立米(立方メートル)使用していくらかかった、という見方をして比較をしないと正しい判断ができません。
お風呂のリラックス効果は侮れない
私自身、不規則な勤務の会社に長くいて、一人暮らしも長かったですし、いつの間にかすっかりシャワー派になってしまいました。
けど、「シャワーじゃなくお風呂に浸からないと太る」「お風呂で体を温めないとしつこい冷え性に悩まされる」みたいなことをテレビで言うようになって、
マジかよーーー!!
と叫んでみたところでアフターフェスティバルですよ。
本気で、しつこい冷え性と増え続けるぜい肉に悩まされています。
でも、長年の習慣で、ついつい「お風呂はお湯がもったいないからシャワーで済ませてしまおう」って思ってしまうんですよね。
シャワー1分10リットル。
シャワー20分で風呂1杯分。
風呂を沸かすと掃除が大変とかいろいろあるけど、お風呂を沸かす水道代は案外財布にやさしいので、やはりゆっくり浸かって体を温め、リラックスすることを習慣付けた方がいいと経験者しーちゃんは語るのでした。