ちょい調!

冷凍食品を半額に出来る本当の理由とは?だまされてるの!?

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半額・・・なんとすばらしい響き。
耳に心地よく、そして一気に闘争心をかきたてられる半額という言葉!
世の中に、そんな素敵な言葉があったのか!!

 

で。
半額とか割引と言えばどーしても最初に頭に浮かぶのが冷凍食品。
肉や魚といった生鮮食品よりも半額と言ったら冷凍食品だよねー」って思いませんか?

 

店によっては「今日は冷凍食品半額!」って日を設けていたり、逆に「うちはいつでも冷凍食品4割引」みたいに、日常的に割引をしている店もありますよね。

 

とはいえ、最近「冷凍食品半額」って、あんまり見かけなくなった気がするんですけど、私の注意力がないだけかしら?
と思っていたら、「冷凍食品半額セールは中止します」というスーパーもちらほら。

 

これね。
あら。儲からなくなったのかしら?なんてお気楽なオチではなく、もうちょっと深刻な経済のお話だったりするんです。

 

ってことで今回は、今までまんまとだまされて踊り狂ってきた「冷凍食品半額」のからくりがテーマ。

半額と言えば、どうして冷凍食品なの?

そもそも、割引とか半額とかって聞いて思い浮かぶものって、見切り品の肉や魚か、閉店前のお惣菜ですよね。

 

でも、セールを訴求するスーパーのチラシで思い浮かぶのは「玉子98円」「サラダ油198円」「冷凍食品半額の3つ。

 

実は、玉子や油、冷凍食品は、「需要が安定している」「賞味期限が長い」という人気商品なのです。

 

ほうれん草や鮮魚なんかは、お天気や気候に左右されやすいですから、チラシで「●月●日に安売りします」って言ったって、安定した量を確保できずにお客さんをガッカリさせちゃうリスクはどうしても付きまといます。

 

その点、冷凍食品なんて、賞味期限が1年近くあるし、生鮮品じゃないから在庫の確保も容易だし、お客さんだって、買って帰っておうちの冷凍庫に入れておけばいいんだから「このチャンスにたくさんまとめ買いしなくっちゃ!」って、財布のひもをゆるめてもらえる、重宝される商品なのですよ。

 

イマドキ、ほんと、冷凍食品の種類の豊富さってハンパないですもんね~。
お弁当のおかずだけじゃなく、一人暮らしやちょっとした夜食用なんかにぴったりな冷凍パスタや冷凍うどんなどの麺類、下ごしらえ済みの野菜だって、昔はミックスベジタブルしかなかったのにね。

 

幅広いニーズに対応できて、売るほうも買うほうも楽に保存ができるから、安く買えるなら是非、あれもこれもたくさん買いたくなるような、いかにもセール向けのとても優秀な商品群なのです。

商品1つに2つの値段!?私たちを惑わせる価格の話

ってことで、冷凍食品がセールに向いていることが分かったんですけど、そもそも、セールとか半額とか割引とかね。

 

何を根拠に何と比べて半額なのか?という部分で、かなり引っかかる事実が判明。
じゃ、それを説明するために、「そもそも価格って何?」という話をしますね。

 

例えば、この腕時計。

 

tokei

 

この腕時計を買うためには5万円が必要です。

 

で、よく見たら「メーカー希望小売価格」ってのがありますね。
これは、そもそもこの腕時計のメーカーが「この時計、お店で売るなら10万円で売って欲しいんだけど」って、あらかじめお店に伝えている価格なんです。

 

つまり、この腕時計は、もともとメーカー側が10万円で販売してもらうつもりで製造した商品だけど、うちの店で買えば5万円で買えますよ、ってこと。

 

え!?10万円の時計が5万円で買えるなんて、すごくお得じゃないか!って思いますよね。

 

こういう表示、すごくよく見かける気がするけど、実はここが落とし穴。
メーカー希望小売価格はあくまでもメーカーが「この値段で売ってくれたらうれしいな」といっているだけであり、値段を無視して高く売ろうが安く売ろうが何の問題もありません。

 

むしろ、こういった希望小売価格があれば、すごく値引きされているような気がして消費者がお得感を感じてくれるので、メーカーによっては小売店に言われてわざと小売価格を設定したりするそうです。

 

ま、私たち消費者だって、本来あるべき適正な価格がいくらか、なんてどうでもよくって、「いくら値引きされているのか」しか見えていない節がありますよね。

 

同じ5万円の腕時計でも、10万円だったものが5万円で買えるのと、6万円だったものが5万円で買えるのでは「10万円だった腕時計のほうがより価値が高い気がする」ものを「すごく値引きしてもらって買えるのでお得」だと感じませんか?

 

実はこれが罠。

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最初から、消費者に「すごく価値のあるものを値引きでむちゃむちゃお得に買った」と思わせるような価格設定にしてあるのです。

 

冷凍食品半額セールも、根本的なからくりは一緒。
そもそも、メーカー側にかけあって(ちょっとお高めの)希望価格を無理やりつけさせておいて、程よい値段で「半額だよ~~」ってやっているわけで、半額にしたところで赤字が出たりしない設定になっているのです。

 

最初から「売りたい値段」の2倍の金額を「希望小売価格」として提示していた、と書くと分かりやすいかも。

 

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画像は日清オイリオ キャノーラ油 1000gのamazonの販売ページより引用したものですが、よく見ると「参考価格670円」になってますよね。

 

しーちゃんちの近所のスーパーなら、「通常価格」が298円で、日曜日のセールになると198円くらいになるような商品なんですよ、この油。
だからこんなボッタクリ価格では絶対に買わないのね。

 

でも、そういう感覚がないお料理初心者さんとかなら「値引率48%」を見て安いっ!って思うんだろうなと。。。

 

こんな風に「すごく値引きされているように感じさせる」「元々すごく価値の高い商品だと感じさせる」ために、タテマエでつける値段には、先ほど出てきた「メーカー希望小売価格」のほか、

 

  • 通常販売価格(通常価格ともいう)
  • 参考小売価格(参考価格ともいう)

 

など、いろいろな呼び方があります。

 

正直、言ったもん勝ちなので勝手に名前を付けて勝手に設定されているって感じですけど、大きく分けて

 

  • 小売店側で「うちの店なら通常この価格で売る(つもり)だよ」と設定している
  • メーカー側で「うちの商品はこの価格で売ってくれたらうれしい」と設定している

 

の2種類があると思っておいてくださいね。

 

ま、ものすごーーーく意地悪く言い換えれば、勝手にバカ高い(ウソの)販売価格を吹っかけておいて、いかにも値引きしまくったかのような販売価格を提示してお得感やバリュー感を演出して買わせている、ってことですな。

・・・当然消費者庁に怒られるの巻

スーパーやドラッグストアで繰り広げられていた冷凍食品半額!とか冷凍食品割引!とかのセールは、実は元の値段を釣り上げていただけの結構卑怯なやり口だったというのが問題になり、平成25年、消費者庁から「景品表示法に違反するおそれのある二重価格表示」であるとして一斉に勧告を出す騒ぎになりました。
参考:小売業者における冷凍食品の販売価格に係る表示の適正化について

 

半額とか割引とかになる前の、もともとの値段にまったく根拠がない、不当に価格を吊り上げていかにも値引きされているかのように感じさせる、みたいなやり口は違法性が高いですよ、というものです。

 

これを境に、冷凍食品の半額セール自体を取りやめたり、半額を謳う際の数字の根拠を明確に打ち出したり、「半額」や「割引」ではなく「ポイント10倍」みたいに、別のキックバック方法に変更するなど、いろんな流れが起きています。

儲ける商品、集める商品

さて。
冷凍食品半額セールにまつわる、二重価格表示のからくりが分かったところで、でも、それにしてもいつもなら398円で売っている冷凍食品をセールで198円にしちゃって、経営は大丈夫なの?という話。

 

ま、冷凍食品の卸値や原価は詳しく分からないので、半額セールの意味や儲かりポイントを違う例題で解説してみますね。

 

でね。
実はしーちゃん、その昔、某世界一大きなファーストフードチェーンの店長さんだったことがあります。
なので、ハンバーガーで例えてみようかなと。

 

あのチェーン、新しい期間限定ハンバーガーを次々と出してきたり、既存のハンバーガーを平日半額にしてみたり、次々と新しいプロモーションを仕掛けてきますよね。

 

正直に言うと、あの手の期間限定ハンバーガーは利益率が非常に悪く、特に野菜(中でもトマト)を使う商品は原価が跳ね上がったんですよねー。

 

原価が高くて、正直売れても儲からないんですよ。
そりゃ、赤字になることは絶対にないけど、店舗経営にはそれなりの人件費や光熱費、家賃など、経費がかかってきますからね。

 

でも、いくら儲からない商品だといっても期間限定の新商品ですから、テレビコマーシャルとかバンバン流せばお客さんはたくさん来てくれます。
来てくれても買ってくれても儲からないけどねw

 

じゃ、何で儲けているの???って話ですけど、ズバリポテトです。
もーねー。笑いが止まらないのよ、ポテト。

 

原価なんて激安すぎてあってないようなもんだし、調理の手間はかからないし、お客さんのほとんどが買っていく人気商品だし。

 

当然、ドリンクだってボロ儲けですよ。
原価の10倍以上の値段で売っているようなものだってありますし。

 

だから、利益のほとんどでない期間限定バーガーだって、セットで買ってくれれば十分利益が出まくるわけです。

 

今度店に行ったらよく見てみて。
店の外は期間限定バーガーのPOP(しかも単品)ばかりだけど、一歩店に入ったらセットもののPOPばかりに変わるから。

 

単品で買ったら損だと思わせるようなPOPデザインになってるから、「なるほど~~」って言いながら見てみるといいですw

 

スーパーの冷凍食品半額ってのは、期間限定バーガーみたいな「来てもらう」ための呼び水
チラシやコマーシャルで訴求して集客するための客寄せパンダなのです。

 

ま、冷凍食品がいくら売れようがたいした儲けは出ないけど、でも、一度購買意欲に火がついた消費者が「まとめ買いモード」になると、冷凍食品以外の商品も買うでしょ?

 

安くない、利益を出すための商品も、一度財布のひもが緩んだらポイポイかごに入れちゃうよね?

 

こんな風に、集客用の商品と、儲けるための商品をちゃんと用意しているから、冷凍食品半額でもスーパーは痛く無いのです。

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