ニュースでは西日本で大雪が降ったとか。
ってか、広島も降ったけどねーー!!
でも、沖縄でも雪が降るってすごいですよね!
雪が降ったらアレですよ。
野菜が値上がりするんですよね><
高いくせにあんまりおいしそうじゃないのとかも出回る切ない季節なのです。
なーんてことを考えていたら、こんなの見つけました。
ノートや鉛筆の値段が年間を通して変わらないのはなぜ?
どうも、中学校の公民の問題らしいですね。
ま、こーいうの、しーちゃん結構得意なので(本職だしw)今日はこの「ノートや鉛筆の値段が年間を通して変わらないのはなぜ?」について考えてみたいと思います。
欲しがる人(需要)と売りたい人(供給)
「ノートや鉛筆の値段が年間を通して変わらないのはなぜ?」なんですけど、答えだけ先に言うなら「需要と供給のバランスが取れているから」となります。
んじゃ、需要(じゅよう)って何さ?供給(きょうきゅう)って何さ?
バランスってどーいう意味さ???ってなりますよね?
少し考えやすくするために、八百屋さんを例にあげてみましょう。
普段何気なく買ってきて、何気なく食べている野菜たち。
とまぁ、こんな感じですよね。
ところが、先日のように大雪が降ったり、大雨の被害に見舞われたりして畑が全滅してしまったらどうしましょう。
畑に野菜がないということは、市場に出荷できる野菜もありませんから、お店に並ぶ野菜もない、ということになりますね。
でも、野菜がないと困りますよね?
ママさんたちは家族の健康のためにも野菜を食べさせたいと思いますし、レストランなどのお店では野菜が無ければ料理をいつもどおり出すことが出来ません。
ですから、どうしても野菜が欲しい人が、少々高くても買うから売ってくれ!と、いつもより高い値段で野菜を買っていくわけです。
下の図のように、人々が欲しい、買いたい、と、商品を求めることを需要(じゅよう)、逆に、売りたい、出荷したいと商品を出すことを供給(きょうきゅう)といいます。
バランスが崩れると値段が変わる
商品が欲しい人(需要)と商品を売りたい人(供給)のバランスが崩れると、値段が高くなったり安くなったりします。
この図のように、野菜がたくさん取れすぎて余ってしまった場合。
野菜を出荷する農家の人は、少々値段が安くてもいいからたくさん買って欲しいと思います。
ただし、余りにもたくさん野菜が採れて、安くなりすぎてしまうと、売れば売るほど赤字になることがあります。
その時には、わざと野菜を出荷せずに捨ててしまうこともあります。
逆に、大雨や大雪、台風などで野菜が全然採れなかった場合。
ちょっとしかない野菜をたくさんの消費者が奪い合うことになります。
「どうしてもキャベツが必要なんだ!1万円でも買うから俺に売ってくれ!」
「いいや、俺は10万円出す!そのキャベツは10万円で俺が買う!」
「お腹をすかせた子供たちがきゅうりを待っているの。どうかお願い!」
こんな風に、野菜を欲しがる人たちが高くてもいいから売って欲しいと思います。
まるでヤフオクみたいに「高くてもいいから売って欲しい」と、どんどん値段がつり上がっていくわけです。
でも、考えてみてください。
野菜がたくさん採れすぎて、赤字スレスレまで安く売らなければいけない時、農家の人は自分の儲け(もうけ)をガマンしているわけです。
逆に、世の中の野菜が少なすぎて、みんなで野菜を奪い合うためにどんどん野菜の値段が釣り上がっている時、私たちはいつもの何倍ものお金を払っているわけです。
これって、いつかどこかで限界が来ますよね?
農家の人がまったくもうからないままでは、野菜を作れなくなってしまいます。
野菜を作ってももうからないから、別の仕事をしなきゃ生活できなくなってしまうからです。
逆に、目玉が出るほど野菜が高いままでは、私たちが困ります。
限りのある給料のほとんどを野菜のために使うとしたらどうでしょう?
野菜を買わなきゃいけないから、子供のお小遣いは半分に減らされるかもしれません。
野菜が高いから、肉や魚が買えなくて食べられなくなるかもしれません。
需要と供給のバランスが崩れると、どこかで誰かが無理をしてお金をガマンすることになります。
これが、値段が安くなったり高くなったりする仕組みなのです。
ノートや鉛筆はどうして値段が変わらないの?
最初のテーマに戻って、どうしてノートや鉛筆は値段が変わらないのか?という話ですけど、最初に答えを言ったとおり、需要と供給のバランスがぴったり取れているからなんです。
ノートや鉛筆は、ある日突然バカスカ売れてどこの店も品切れが続出、たった10冊のノートのために2000人が徹夜で行列を作った・・・なんて聞いたことがないですよね?(笑)
※その昔、「たまごっち」というおもちゃをめぐってこういうことがありました。詳しくはパパかママに聞いてちょ!
そもそも、ノートも鉛筆も材料が安定して手に入りやすく、野菜のように天候に左右されることもない工場で作られます。
つまり、ノートや鉛筆は、供給が一定のレベルで安定しているわけです。
簡単に言い換えれば、ノートや鉛筆はよっぽどのことがない限り毎日きちんと作られ、出荷されているということです。
先ほどみていた野菜のように、急に大雨が続いて品不足になったり、豊作で捨てなきゃいけないほど余ったりはしないわけですね。
では、欲しい、買いたいと思う需要側はどうでしょう?
正直、ノートや鉛筆って、使う量がなんとなく決まっていますよね。
「今年は雨が少ないからホント、鉛筆がすぐに無くなって困る」とか
「今年は暖冬の影響でノートが全然減らないんだけど・・・」とか、無いですよね?w
まぁ、中にはイレギュラーな先生がいたりして、
「いやぁ、今年の数学はいつもの年の20倍たくさんノートが必要だったよ、はっはっは・・・」
みたいに、いつもの年よりたくさんのノートを使うことがあるかもしれませんけど(あるのか?)それでも、たかだか1クラス、多くて1学年分の生徒数百人が数冊ずつ余計にノートを使ったくらいでは、市場はびくともしません。
日本中の数千万人の人々が一斉に、一人当たり何十、何百冊というノートを買占めに走るようなことがあれば、さすがに需要と供給のバランスが崩れてしまうでしょうけどね。
要するに、鉛筆やノートは生産量が安定しているので、急に増やしたりは出来ないわけです。
なので、あまりにも急激に需要(欲しい人)が増えると、生産が追いつかなくなります。
でも、ノートや鉛筆は、急激に欲しい人が増えて品薄になったり、突然誰も使わなくなって市場に余りが出たりしないわけですよ。
ノートや鉛筆を使う子供の数なんて分かってますしね。
この図のように、欲しい買いたいと思う人(需要)と売りたいから出荷する人(供給)のバランスがぴったり取れているというわけです。