ちょい調!

ライオンのたてがみはなぜあるの?いつから生えるの?

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先日、ある知人が突然「オスライオンの鬣(たてがみ)ほどのムダ毛って他にないよね?」と、かなり意味不明なことをつぶやいてきたので、「え?あれ、ムダ毛なの?」というミョーなツッコミどころから派生して、生まれてはじめてライオンのたてがみの有用性について考えはじめたら止まらなくなってしまったしーちゃんです。

 

どうも一説によると、あのたてがみは体を大きく見せて相手を威嚇するためにあるとか、首まわりを守る防具であるとか、単なるモテ用のおしゃれアイテムであるとか、防寒用のマフラー説などいろいろ出てきてしまいました・・・w

 

特に、首まわりを守る防具説は、進化論を唱えたチャールズ・ダーウィンの説らしく、長いこと真実だと思われていたのですが、最近では全く違う、まさかのあの説が最有力であると言われています。

ダーウィンのたてがみ防具説破れたり!?

長く真実だと思われていたダーウィンのたてがみ防具説ですが、そもそも、普段、狩りなんてしないオスライオンだけにたてがみがあるのっておかしいですよね?

 

ライオンは、ソロプレイ(単独行動)が基本の猫の仲間にしては珍しく、仲間と群れで暮らしていて、獲物を狩るのはメスたちの仕事なんです。

 

群れに2~3頭いるオスたちは、その狩りをボーーっと見てるだけ
本気を出せば、オスはメスよりはるかに強いらしいのですが、よほどのことがないと本気なんて出しません。
メスの狩りに決着がついたら現場に乗り込んで食べるだけ

 

ほら、防具が必要なのはオスよりメスでしょ?
普段、危険を冒して狩りをするんだから。

 

オスライオンって、その戦利品を我が物顔で横取りしてふんぞり返っている、ある意味馬鹿亭主ですよ?
ろくに働かないんだから防具要らないでしょうが!???

 

確かに、群れのメスや子供たちを守るためのオスライオン同士の戦いになると、マジで体を守る道具がないと大怪我をするような大喧嘩になるそうですから、急所でもある首を少しでも守るためにたてがみが必要、という理屈は分からなくもないですけど・・・

 

オスライオンのたてがみは防具であるというこれまでの説を覆す実験をしたのがアメリカ、ミネソタ大学のペイトン・M.ウエスト博士たちのグループだったのです。

 

ウェスト博士は、オスライオンっぽく見える人形を本物のオスライオンの群れに近づけ、さらにオスライオンの鳴き声を流すという実験をしました。

 

オスライオンたちは縄張りを守るため、この人形を攻撃してくるだろうと考えたのです。

 

実際、オスライオンたちは集団でこの人形ライオンに飛び掛りました。
ところが、オスライオンたちが飛び掛ったのは人形ライオンのお尻側。
何度実験しても、背後からそっと忍び寄り、首に襲い掛かった個体はいなかったのです。

 

首、関係ないじゃん!!

 

ということで、オスライオンのたてがみは防具じゃないんじゃない?という仮説にいたったのです。

ライオンのたてがみはデキるモテ男の必須アイテム

ウェスト博士らによると、なんと、ライオンのたてがみはまさかのおしゃれアイテムである、というのが昨今の研究で明らかになってきました。

 

オスライオンのたてがみは、生後1歳くらいから徐々に生え始め、4歳~6歳ごろに生え揃うと言われています。

 

オスライオンが大人になるのがおおよそ4歳といわれているので、たてがみが生え揃う頃=大人の仲間入り、つまり結婚適齢期を迎える、ということになります。

 

この時、たてがみが長くフッサフサで、さらに毛が黒ければ黒いほどメスにモテるのです。

 

ウェスト博士らの実験によると、茶髪のオスライオン人形と黒髪のオスライオン人形をメスライオンに近づけたところ、圧倒的に黒髪のオスライオンの方にメスが寄ってきて、茶髪のオスライオン人形には同性のオスライオンが集まったのです。

 

メスライオンにとっては、強いオスほど魅力を感じ、そちらに集まります。
黒いたてがみのオスは、メスにとって非常に魅力的に見えたということですね。

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逆に、色の薄い茶髪のオスライオン人形には、同じたてがみを持つオスが集まりました。
これは、オス同士で群れるなら、自分より弱いヤツと組んだ方が自分の立場を優位に保てるだろうから、強そうなオスより弱そうなオスを選んでいるわけです。
「コイツになら負ける気がしねぇ・・・!」ってヤツです。

 

実際、たてがみが長くて黒いオスは健康で繁殖力が強い傾向にあるそうです。
戦いに勝つなどして自分に自信をつけるたびに、男性ホルモンであるテストステロンが分泌されてゆきます。

 

テストステロンがたくさん分泌されると、たてがみが長く伸びたり、色が濃くなったりするそうです。

 

デキる男の自信がみなぎってくるとテストステロンがバンバン出てきて、より強く、よりかっこよく、女性が放っておかないモテ男になっていくというわけです。

 

モテ

おしゃれはガマン!暑さよりモテる事が大事!

つまり、だ。
オスライオンのたてがみは、メスにモテるために無駄にモサモサと生えているわけで、色といい長さといい茂り具合といい、毛が濃ければ濃いほど「男らしい」とされ、メスにモテるわけですよ。

 

でも、冷静に考えて、アフリカですよね?サバンナですよね?
そんなに茂らせちゃって、暑くないの???って思うんですけど・・・

 

暑いにきまっとるわいっ!!ヽ(`Д´)ノ

 

そう。暑いんですよ、サバンナ。
だから、フッサフサの黒髪ロングたてがみが首周りにモッサリ茂っていると、まるでマフラー状態になってしまうので、体温が上がって仕方がなく、結果、オスライオンはすぐにバテちゃって頻繁に狩りに出たり出来ないのだとか(笑)

 

((( ;゚Д゚))) ・・・だからモッサリたてがみを生やして女性にモテることでたっぷり貢いで・・・じゃなくって養ってもらおうということかぁぁっっ!!
ど ん だ け 甲斐性無しなんだよっ・・・_ノ乙(、ン、)_

 

まぁ、オシャレはガマンですしね。
暑いのをガマンしてでもたてがみをモッサリ茂らせておけば、女性の方から食べ物を貢いでもらえるわけですけどね。
モテる男も案外苦労をしているんだなぁ・・・と(笑)

暑さに屈し、たてがみを捨てた雄ライオンの話

だがしかし!オスライオンの中にはたてがみがないグループもいるそうです。

 

モッサリとたてがみを茂らせたオスライオンが多く生息しているのは、セレンゲティ国立公園など、割と標高が高め(900~1600mくらい)だったり内陸だったりするような比較的ほんのちょっとわずかながら涼しい場所です。

 

でも、セレンゲティからさほど離れていない(離れているけど緯度がほぼ同じ)ツァボ国立公園に生息するオスライオンにはたてがみがありません。

 

この、ツァボ国立公園は、セレンゲティと比べて5度近く気温が高く、とにかく暑いのです。
さすがのオスライオンも、モテ男のオシャレのためにたてがみなんて生やす余裕がないほど暑く、よってたてがみが存在しないのです。

 

でも、たてがみが無くなる事でマフラー地獄から開放されたツァボのオスライオンは、ムダに茂ったたてがみのために体温が上がりすぎる心配がないため、メスと同じように狩りをするのだそうですよ。

 

つまり、暑い地域のライオンはたてがみが少なくなり、涼しい地域のライオンにはモサモサ生えてくるという現象が起きているわけで、ライオンのたてがみはマフラーの代わりという説はあながち間違いではなかったりするのです。

 

実は、ライオンってアフリカのサバンナに生きる動物だというイメージが強いですけど、インドにはインドライオンというライオンがいたり、はるか昔にはヨーロッパにも、アジアのかなり広い地域にも、なんとアメリカ大陸にもライオンは居たそうです。

 

涼しい地方は濃いたてがみを持ち、暑い地方はたてがみが薄くなる傾向にあったのだとか。

 

かなり古い壁画などには、ライオンの絵が残されていたりしますし、沖縄のシーサーなんかはライオンですもんね。
まぁ、シーサーは沖縄にライオンがいたわけじゃなく、ライオンが身近に居るインドなどから文化が伝わった時に伝えられたものですけど。

 

ただ、人間が文明を築くはるか前に絶滅してしまった地域などもあり、現在ライオンが生息しているのはアフリカとインドの一部のみとなってしまいました。

モテるだけじゃない、命を守るたてがみの使い方

オスライオンだけにあるたてがみ。
毛が長く、黒々としておりフッサフサと生えているものは、強さと自信の象徴として、女性にモテまくります。

 

ただ、モテるためだけじゃなく、他にも別の用途があるといわれています。

 

そのひとつが、自分を大きく見せること。
無駄にフサフサと生い茂ったたてがみは、頭をとても大きく見せ、あたかも「すごく大きな獣がやってきた」かのように感じさせますから、普通の動物はビビッてしまってケンかを売ったりしません。

 

たてがみで自分を大きく見せることは、他の動物への威嚇となり、無駄な争いを避けるのに一役買っているのです。

 

また、実はライオンって、メスよりオスのほうが寿命が短いといわれています。
普段、働きもせずメスにご飯を食べさせてもらっているぐうたら亭主のくせに、メスよりもはるかに寿命が短いなんておかしいですよね?

 

おおよそですが、野生ならオスは長くて10年、メスは15~16年くらい生きるのだそうです。

 

オスが早く死んでしまう最大の理由は、オス同士の戦いにあります。

 

ライオンの群れは、2~3頭のオスにその10倍近い数のメスと、その子供たちで構成されています。
明らかに、オスとメスの数のバランスが合わず、群れに入れてもらえないはぐれオスが大量に出来てしまいます。

 

群れに入れてもらえないオスは、自分の力で、どこかの群れを率いているオスライオンに戦いを挑み、勝たなければ、ウハウハ貢ぎ物生活も、自分の子孫を残す夢の結婚生活もできません。

 

だから、群れのオスは自分の群れを守るために、群れを持てずに放浪しているオスは、どこかの群れを乗っ取るために、日々、どこかで戦いを繰り広げているのです。

 

もともと、本気を出せばメスライオンよりはるかに強いオスライオン同士の戦いですから、勝負は命がけになることもしばしば。
中には命を落とすライオンも出てくるのだそうです。

 

強くて健康なオスが持つ、黒々とした立派なたてがみは「やばいって!アイツはヤバイ!手を出したらこっちがやられるから、今は戦略的撤退だ」みたいに、オス同士の無駄な戦いを避けるための目印にもなっているのです。

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